「私より可愛い子が告白してきても行っちゃわないでね…」 「行かねーよ。」 あー、今恵麻に甘えられてんのか。 恵麻がもたれかかっている左肩が熱い。 昨日はとりあえず手出さなくて良かった…。 出してたらこんな風に甘えてきたりはしなかっただろう。 ま、いずれは俺のもんだけど。 ふっと吐いた息が白くなって空に消えてく。 あー、キスしてぇ… 少し混み始めた大仏を眺めながら そんな煩悩ばかり頭をもたげていた。 番外編 fin.