「やきもちしちゃ悪いですか!」 あー、くそ 恵麻がめちゃくちゃ可愛い。 「恵麻だって文化祭でナンパされたんだろ」 「私はちゃんと嫌がったもん! なのに葵は握手まで…」 「俺だって嫌がってたよ。」 なかなか機嫌を直さない恵麻を手招きして、隣に座らせた。 「たまには俺だって嫉妬させたい。」 山口だったり、あの元カレのやつだったり、バレンタインのときのやつだったり… 恵麻はモテすぎなんだ。 「それはこっちのセリフだし…」 そう呟くと、恵麻は俺の肩に頭をもたれかけた。