「あーおい。テンション低いよ!」 恵麻が寝不足とは程遠い笑顔で俺に声をかける。 「別に。」 「あ、寝起きだからか!」 「プックククク…」 「滝沢笑うな。」 「え?何?」 何も分かっていない様子の恵麻。 のんきなもんだ。 「恵麻、大仏の近く行くぞ。」 「うん!」 滝沢が変なこと言い出す前に恵麻を連れてバカップルから離れた。