大嫌いな幼なじみと再会した場合。





お風呂を出たけど葵たちはいなかった。


多分先に部屋に戻ったのだろう。



「長風呂しすぎたかな…。」


「男子が早すぎるんだって。」



まだ少し湿った髪をもう一度手ぐしで整える。



「じゃあ、恵麻。多分また明日ー」


「うん。おやすみ~」



時刻は22:00を回っていた。



ルームキーで部屋に入ると、ソファーでくつろいでいる葵と目があった。



「お風呂気持ち良かったね。」


葵、浴衣着てるー!

かっこよすぎる!!


「あー……うん…」


「あ!私の好きなバラエティー!

葵も見るの?」


「…………」


「葵?

……!!!」



え、なんで?

葵、顔真っ赤。



「何……え…」


「……ハァーー…」


ため息!?


「お前可愛すぎ。」


ドキッ…



か、可愛いって言ってくれた!