「…っ………」 「葵と篠岡じゃん! じゃあ次の命令が下るまでそれ継続なー。」 周りが冷やかす中、葵が立ち上がり、私と山口の間に座った。 「真田……」 葵はためらうことなく私の手をぎゅっと握った。 その行動に胸が高鳴る。 こんなに手大きかったんだ。 手を繋ぐ、って言うより包んでるって感じだ。 「真田、久しぶり……」 「相変わらず頭悪そうな顔だな。」 「は、はぁ!?何それ!」 「ハハッ……」 あ……久しぶりに聞いた。 そのかすれた笑い声