「じゃあ今日帰り道、真田の服のそで掴んでおねだりだー! そしたら絶対アイツ承諾するよ!」 深雪はお腹を抱えて笑っている。 そんなよくある手に、しかも常日頃ブスとして認識されている私に葵はなびいてくれるでしょうか…。 **** 「葵ー」 「待ってたのか、ありがと。」 葵はナチュラルに私の頭をクシャッと撫でた。 う、きゃぁぁ! ヤバい!キュンて来た。 ホント、葵ってこういうの慣れてるよなー。 「なーに固まってんの、恵麻。」 「うんっ…ごめん。」 く、くそー! 先手を打たれた!