「恵麻。」 甘く熱を帯びた葵の瞳に見つめられ、 自然と私のまぶたは閉じた。 それが合図だったかのように、 優しく優しく 葵の唇が私の口に触れた。 同窓会の時と違う。 私が怖がらないようにしてくれているのが手に取るように分かった。 「……キス、2回目だね。」 「…………」 「ん?葵?」 「いや、実は2回目じゃなかったりする。」 「??」 え!? まさか私、無意識にキスしたりとかしてないよね!?