震える手でドアの取っ手に手をかけたときだった。 「恵麻!!」 私の手首は後ろに引っ張られた。 「なんで泣くの」 「…………」 葵にフラれたからに決まってんじゃん。 「あー、クソ。 もう無理。」 「っ……」 私はなぜか葵の腕の中に収められた。 「お前と友達なんて限界。」