「さ、真田……」 「何。」 「えっと…卒業おめでと!」 「お前もな。」 -小学校の卒業式 6年間ずっと同じクラスだった真田 葵(サナダアオイ) 私は今、校舎裏で彼に告白というやつをしようとしている。 「あの…ね、それで…… 私たち、中学違うじゃん? だから…さ……」 火が出るほど熱くなる顔をうつむかせ、 目だけで彼の表情を覗き見た。 数日後には中学生になるとは思えない幼い顔と、私とたいして変わらない身長の、 でもやっぱり確実に私の体温を上げる人がそこにいた。