「葵!やだ! 友達だって言ったじゃん!! なんでこんなひどいことするの!?」 私は震える声でなんとかそれだけ言い切った。 葵が私のことを好きだと言ってくれるのなら、私だって葵に触れたい。 キスだってしたい。 でも今は、 私はただの好きでもない女子のなかの1人なんでしょ? 「友達……ね…」 「そうだよ。葵もあのとき喜んでくれて…」 「友達なんかにならなきゃ良かった。」 「え……」 私の胸の奥がズキズキと痛み始める。 「なんで……そんなこと言うの…?」 落ちないように必死に涙をこらえた。