「な、なんで寝たふりなんて!!」
「いや、どーするかなーっと思って。
そしたら触ってくるんですもの。ドキドキしちゃう。」
「っっ!!葵!!バカ、よくもやったな!」
「いやいや。俺なんもしてないし。
むしろ悪いことされかけた、って言うか…」
「変な言い方するなぁ!!」
葵は私の焦りっぷりを見て、楽しそうに笑った。
「なに笑ってんの!?ふざけんな!最悪!」
「寝込み襲うとかさ、お前、誘ってんの?」
「は!?は!!!?」
「焦っちゃって、かーわい。」
その瞬間、葵に両手首を掴まれ、くるっと位置を変えられた。
つまり私がソファー、葵がその前にいるわけで…。
「な、何すんの!?」
「何すんの、はこっちのセリフだろ。
今度ばっかりは煽ったお前が悪い。」
煽った!?
なに言ってるの!
ただ前髪触ってただけなのにー



