「恵麻っ」 え、その声… 「葵! もー!探したんだよ!」 「なんで俺怒られてんだよ。」 そっか後ろにいたから見つからなかっただけ…。 久しぶりに会った葵は相変わらずのかすれた笑い声で笑った。 「んで?探したってなんで?」 「あ…。とりあえず、場所移そ。」 周りがガヤガヤしている体育館では話しづらかった。 私たちは教室棟の自習室で話すことにした。