「俺以外の男になに頬染めてんだよ。」 「そういうのって彼氏のセリフじゃん。 光樹くんには言われてもあんたに言われる筋合いなんて……」 「名前で呼ぶな。」 「っ……」 「俺のことは名字呼びなくせに。」 「…………嫉妬してるの?」 葵は私をその腕から一旦解放すると、 大きな手でそっと私の頬に触れた。 「悪いかよ。」 !? 葵がそんなこと言うなんて… 頬に触れた手は優しく私の顔を撫でる。 ヤバ…… なにこのドキドキ 葵が触れる部分がバカみたいに熱くなる。