「そんなにブルーにならないでよ!
あ、そうだ。放課後クレープ食べに行こ♪真田も誘ってさ!」
「は!?クレープは食べたいけどなんで真田まで……」
深雪がこんなこと言い出すなんて珍しい…。
「いや、ここ数日仲良さげだなーと思って。
昨日だって送ってもらったんでしょ?」
「そうだけど……。嫌いなのは変わりないし。」
私は深雪から顔を背けた。
「恵麻。恵麻にとって真田は何年間も恋してた人だよ?
初恋の人だよ?
嫌いなんてちょっともったいなくない?」
「なに…急に……」
深雪から初めて葵を庇うようなセリフを聞いた。



