クエエェ・・!

一瞬ひるむが倒れはしない。

「あ〜チクショー!惜しい!」

悔しがるソウタを裏目に、

「いいや、上出来だ!」

目にも止まらぬ速さで切りつけていく。

そろそろのはずだが・・。

「おーしもう一発!」

と、気合を入れるソウタ。

さて僕ももういっ・・なんだ息を大きく吸って・・・ってまさか!

「ソウタ離れろ!」

「え!?・・あ、ああ・・」

ソウタが離れた瞬間・・・

クエエエエエェェェェ!!!

これは・・・バインドボイス(咆哮)!!

「くっ・・!」

動きを封じられた・・・万事休すか?

と、思ったが、

クエエェ!

まさか・・狙いはソウタか!!

「ソウタ!!来るぞ!」

「え!?」

ソウタは回復薬を飲んでる途中だ。

も火球はすぐそこだ。

ドオオォォンン!!

ソウタが炎と白煙に包まれた。