「作戦とかある?」

シャーヤは岩陰に隠れながら話を進める。

「ない!!」

清々しいほどの即答でソウタは答える。

ま、ですよねって感じ?

「じゃあ、僕が引き付ける。ヒット&アウェイはわかるよな?」

「馬鹿にするな!それぐらい知っている!」

「じゃ、行くぞ!」

さて・・・なるべく早く終わらせるか。

シャーヤの身体が紅い空気を纏っていく。

「よっ!」

イャンクックの右足を鬼神乱舞で攻撃する。

クエエェ!!

イャンクックはすぐに反応する。

コイツ・・・まだ怒り状態だったのか。

クエェェェェ!

嘴で攻撃するもよけられる。

「そろそろかな・・・」

「ソウタ!!」

そうするとソウタが大剣を構える。

クエエェ!!

イャンクックは標的を変える。が---

パォ〜パォ〜

シャーヤが角笛で引き付ける。

「お前の相手は僕だ!」

クエエェ!

イャンクックが突進をしてこようと身構える・・・

その時---

「これでもくらえ!」

十分に集中して溜めた力が一気に振り下ろされる。