次々と連撃を繰り返していく。

「よっと!」

シャーヤは奇人乱舞を繰り出し一旦鬼人化解除して体制を立て直す。

「すげぇ・・」

見る者を見とれさせるような綺麗な紅い斬撃。

「アイツに比べたらだいぶ立ち回りが楽だな」

このまま押し切れる・・・かもしれないが、僕は同じ間違いは繰り返すほど馬鹿でもないからな・・・

・・・一旦退くか。

「これでもくらえ!」

カッ!!

あたりが金色の閃光に包まれる。

クエエ・・・

イャンクックがほんの一瞬怯む。

よし!

「逃げるぞ!」

「ああ!」

視界が晴れた時にはもう二人の姿は遠くにあった。