バルバレ

「・・・・・・・」

「・・・」

「・・・・・・・・・！」

「・・・・・・・・・、・・！」

なにやら団長と料理長が話しているようだ。

－一方ソウタ達がバルバレに姿を見せる。

「ふー、疲れたー！」

ソウタが走り去ってしまった。

「それよりもカクサンデメキンを渡してくれたハンターは誰なんでしょう？」

ミウは首をかしげた。

「んー、別にハンターの知り合いなんていないしなぁ」

「ソウタにも聞いてみよっか！」

　　　　　レイド村〜８年前〜

「ねぇねぇ！おじさんは　はんたー　なの？」

「あ、ああ・・・(て言うかおじさんって・・・)」

「すごいね！じゃあ、あの城の広場のこりゅう倒してくれる？」

そういった子供の東には夕暮れもを飲み込むような黒い渦と古城が一つ・・・

その古城の名は－シュレイド城－

「お前！そこは入っちゃダメだぞ！」

ユクモノ・天を身にまとったハンターが叱りつけている。齢は20前半ぐらい。

「でも・・黒くて凄い大きいこりゅうがいてはんたーさん達がやられてたよ」

「そうか・・・」

ハンターはうつむく。

このレイド村はシュレイド城の城下町の跡地にある。そこには黒龍ミラボレアスの監視用のギルドが一つ、ミラボレアスに挑む猛者たちは後を絶たないが帰ってきたものはその100/1にも満たない、つまり生き残れる確率は1％以下、クリア率はそれより更に下がる超危険モンスターだ、一説によればミラボレアスとの戦いでシュレイド王国は滅んだのではないかとされている。

「ああ・・・必ず倒してみせるさ！」

ハンターは拳を上に掲げる。

「凄い！僕もはんたーになる！」

ハンターは微笑む。

「ベリルさーん！もう時間ですよー！」

ハンター…ベリルを呼ぶ声が聞こえる。

「もう時間か！そうだ！ハンターになるんだったら名ぐらい教えろ！」

「僕？名前は・・・・・」

「そうか！俺達は村やギルドを転々としているからいつかまた会うときがあるかもな！」

そう言ってベリルは去っていった。