~海翔side~

ケーキの登場。
このケーキは瑠美の手作りらしい。
「ふ〜」
瑠美がロウソクの火を消す。
よし!
「瑠美、誕生日おめでとう。はい、これ。」
指輪を渡した。
「???」
「瑠美、結婚しよう。一生幸せにする。」
すると瑠美は震えながら言ったんだ。
「はい!」
そして、
「ねぇ海翔、本当は海翔の誕生日に渡すつもりだったんだけど……。」
渡されたのは、黒い星のネックレス。
瑠美、愛してる。
永遠にこの時間が続けばいいのに。
この時はわからなかったんだ。
またこうして笑って会えることは、もう1度も無いということを。
瑠美も俺もわからなかった。