それからあたしは部屋に籠りがちになった。

秋は毎日あたしのところに来てくれて、何も言わず、側にいてくれる。

「瑠美、今日は成瀬も来た。」

「…そう。」

久しぶりに見る、成瀬の顔。
でも、どうしても海翔のことを思い出してしまう。
…相変わらず、涙は出ない。

「なぁ瑠美、もう海翔はいないけど、二人の結婚式挙げよう。」

ーーーーーびっくり、した。
まさか、そんなことを言われるなんて、全く想像していなかった。