今日は、あたし達が結婚することを報告する為に、秋とカフェに来ている。
成瀬から電話がかかってきた。
お祝いの電話かなと思って、少し浮かれながら出る。
しかしその内容は、想像もつかない位残酷なものだった。
『海翔が車にひかれて、今、翠谷病院に運ばれている。』
海翔が事故に?
あたしは走った。
どうしたの?という秋の言葉も無視して。
着いた。
海翔はどこ?
病院の中で走った。看護師さんの注意も、今のあたしの耳には入ってこなかった。
あたしを呼ぶ声。
成瀬だ。
振り向くと、こっちだと誘導してくれた。