アインは淡々とすごいことを言ったがこれが普通なのだ。 「いや、七つを越してから走り回って怪我することが何回かあったけど、そんなことはなかった。 それに俺は笑えるし、まぁ泣けるし…、怒れる。 ってことは消去法で忘れない天罰しかないんだけど、忘れないってどんななんだ?」 「見たもの聞いたもの、全て覚えてる。 人間は余りにもショックなことに出会うと防衛本能で記憶を消したりするけど、僕達みたいな忘れない天罰の人々はそれが許されない」 「なっ……。でも俺、そんなことが全然ないんだけど」