「そ、それはないと思うけどなぁ…」


宙子は控えめに言った。



それに郷愛ものってきた。




「そうだぞ高橋!イケメンはそんなことしなくてもイケメンでモテモテなんだ!!

モテたいなら髪伸ばせ!!!」




「なんだなんだお前ら!二人してイケメンの味方か!

くそー、こーなったら俺も髪伸ばしてモテまくって二人に寂しい思いをさせてやるからな!!!」




高橋は悔しそうに、スピードを上げて草を刈った。
 



「なんだお前なんか可愛いな!!大丈夫だ私達はお前の友だ!!フォーエバーさんこいち!!!!」





郷愛はしゃがんだまま胸の前でバッと手を広げた。



「なんだそれお前やっぱり気持ち悪いぞ!」




高橋が笑う。




「そうゆうお前もそんなに変わらんぞ!!」




郷愛が言う。




二人のやり取りに宙子はただただ笑っていた。




陽翔が、誰かに告白するという話が流れて良かったなと思いながら。