君のために歌う歌

ヒロには、今までの寂しさのようなものを埋めるくらいの彼女がいるんだ。



しかもこの学校に。



私が、モジモジしてるうちに


この短い間に、一人の為に歌いたいと思わせるくらいの女性がいるんだ。



宙子は、胸に重い石があるようだった。




「大切な胸のうちを、私なんかに話してくれてありがとう。」



なるべくトゲが出ないように言った。



陽翔はその様子に、ヤレヤレといった調子で立ち上がった。