桜色の約束

そんなに威張らないで、普通だよ。
「来るなら言ってくれればいいのに。」
「驚かせようと思って(笑)ビックリした?」
「ううん」
「嘘つけ。ほんとは嬉しいくせに~」
なんて私の頬をツンツンしてくる。
兄だけあって私の気持ちにはすぐ気づく。
だから今日もこうやって来てくれた。
良く言えば妹思い、悪く言えばシスコン
そんな怜くんです。
「ありがと。」
「どういたしまして~」
と言いながら、先生を囲む
お母様方の輪に入っていった。