桜色の約束

「さっさとしねぇと、遅れるぞ。」
え、もうそんな時間!?
時計を見ると、教室集合の10分前
「大変!みんな早く行こっ」
鈴ちゃんの腕を引っぱって
右側の校舎へ走り出そうとした。
「ハァ…お前、どこ行く気だよ。
 そっちは商業科だろ。」
「わ、分かってるよ!ボケただけ!」
本気だったけど(涙)
今は寛くんがいてくれて良かったと思う。
恥ずかしい思いしなくて済んだ。
そして今度こそ普通科の校舎へと進む。