やっとお待ちかねのランチタイムだ。
購買で飲み物と大好きな卵サンドを買って、図書室へ向かった。
普段ほとんど生徒は利用しないし、この時間ならみんな、見晴らしの良い屋上や中庭で食べるため、誰ひとり図書室には来ない。
だから一緒に食べる友人がいない私にとって、お気に入りの場所だった。
窓から漏れる心地よい日差しが当たる席に座って、机に買った卵サンドと飲み物を広げる。
「いただきます」
誰もいない図書室で、1人卵サンドを食べる。
高校生活を送り始めて、もう2年になるが、一緒に食べる友人1人いないなんて…。
「はぁ………」
こんな自分につい、ため息をついてしまった。
