これは榊利明(さかきとしあき)という、僕の物語であり、全て妄想のなかのお話だ。
 もしも、僕の周りで本当に何か起きたとしても、それはきっと、偶然なんだろう。
 でも、仮にこれが妄想のなかの夢物語じゃないとしたら、それは僕の、僕自身の物語なんだ。