ピチチ…
「美紅ー
自分の荷物運び終わったー?」
「……今やってる」
「もー、当日になってあわだたしいわねー!昨日までにやっときなさいって言ってたでしょ!!」
「(無視)」
「美紅!!楢橋君来ちゃうじゃない!!」
ドサッ
「いきなり〈下宿やります〉って言われて… 下宿人来るのは すぐ一週間後で
急に部屋移動しろって言われたって
しかも狭い部屋で
あたしだって都合あんの!!」
「美紅………」
「だいたい あたし無視して
勝手にこの家他人入れて
そんなのそっちの都合じゃん!!」
「美紅、いい加減にしなさ…」
ピーンポーン
「あっほら!!
楢橋君じゃないの!?」
トゥルッ
トゥルルルル
「あらやだ 電話!!
美紅!玄関出てよ!!」
やだ……
トゥルルルル…
ピーンポーン…
「はいっ池之内ですぅ。
あらやだっ奥さん?……」
ピーンポーン…
出るよ
出ればいいんでしょ
とぼとぼ…
ピーンポーン
カチン
ガラッ
「はい?(怒)」
ふわっ
?
ひょこ
「え、ウ(ザミユじゃなくて)
小澤…さん?」
ニコォー♡
「同じ学校の1年生……
だよね?」
「え、そうだけど……」
「美紅ちゃん!!」
「はあ…」
「おぃーーーっす!!」
「草ちゃん!!」
「え、そ、草ちゃん?」
「ちーす」
「楢橋…(呼び捨て)」
「おっ今日からお世話んなります」
「みゆ これ持てる?」
「美紅ちゃん 美紅ちゃん
中 入ってもいい?お手伝いするの!!」
「うん…いいよ
ってなんで小澤さんが…」
「じゃ 失礼しまーす」
「ちょちょちょ!!
なんなのねぇ!!」
「何が?」
「…………彼女?」
「「!!」」
ニコニコっ
「「うん!!」」
「!!」
「おっじゃまっしまーす
みゆそれ重くない?」
「ううん へーき」
ガササ…
「………マジで?」


