「ちょっ…!?」

その男子はジャージ姿で、そのジャージは私の学校と同じ

男子が速いからか追いかける追っ手は見えなくなっていた。

「ここまで来れば大丈夫だろ…」

安心したのも束の間。まだ手を繋がれたままの状態にまたドキドキしてきた。

「あの…手…離してもらえると…有り難いんだけど…」

すると男子はきょとんとした目を私に向けた