海まで駆け出そうとしていると、名前を呼ばれたから二人で振り返る。
そこには前田先輩。
けっこう筋肉があって、たくましい体つきをしている。
その隣にはパーカーを羽織った奥村先輩もいた。
「花香何それ、超エロい」
「変態!洸佑は腹筋をもうちょっと割りなさいよ」
幼なじみで仲良しの二人は普通に笑い合っている。
私は恥ずかしくて直視できないのに……。
慣れてる感があるなぁ。
「それより、陽菜はどうよ?
良い体してるでしょ?」
「ひゃっ」
突然、花香ちゃんが私の横腹を人差し指でなぞった。
素肌に当たり、思わず変な声が出る。



