前田先輩の言葉と奥村先輩の返事に、ビックリして振り返る。 すると、奥村先輩が私の隣にやってくる。 「じゃあな、洸佑」 「おう。陽菜ちゃんをちゃんと送り届けろよ」 奥村先輩はふっと笑うと、歩き出した。 だから私もついて行く。 「あの、家どこですか?」 「学校の最寄駅から3個目のとこ」 「あ、じゃあ送らなくて大丈夫ですよ。 私の家は駅と反対方向なんで」 私は高校に家が近いから徒歩通だけど、先輩は電車通だったんだ。 悪いから断ろうとするのに、私の家の方にどんどん足を進めていく。