「陽菜ー早く教室戻らなきゃ!」 「あ、ほんとだっ」 気がつけば体育館には生徒がほとんどいなくて、もうみんな教室に戻っているようだ。 今学期最後のHRがあるから、早く教室に戻らなきゃいけないんだ。 「じゃあ、陽菜ちゃん。また連絡するね」 「はい、ではまた」 先輩に笑顔で返事をして、私と花香ちゃんは教室に戻った。 担任がダルそうにHRを終わらせ、夏休みに突入した。 帰る準備をしていると、私の前に誰かが来た気配がした。 「早川さん。ちょっといいかしら?」 「はい……?」