奥村先輩が私の元に来て、声をかけてくれた。
さすが校内1のイケメン。
あまり下級生は見るチャンスがないから、ここぞとばかりに奥村先輩に熱い視線を送っている。
だからそんな先輩が話しかけてきたら、私も注目されないわけがない。
「はい、そうですね」
妬みも含んでそうな視線に耐えられず、少し素っ気ない言い方になってしまう。
もう、私ってば先輩に対して失礼。
人の目ばっかを気にする自分が情けなくて、少し俯く。
「何かあっても、俺が助けるから。
周りのことなんて気にしなくていいんだよ」
「え……」
「別に後輩が先輩と話したらいけないなんて決まりはないんだから」



