でも、私に優しくしてくれるし一緒にいて安心するから。
だから別れる気にはなれないんだよね。
「好きだから辛いよ」
「そうだよね。
ほんと陽菜は一途でかわいい」
私の頭を慰めるように、優しくポンポンしてくれる。
花香ちゃんはいつもこんなネガティブな私を相手にしてくれるから嬉しい。
私の親友は花香ちゃんじゃないと務まらないよ。
「あ、ちょっと用があるからついて来てくれない?」
「いいよ」
教室にいたら大希くんばっかに目がいっちゃうからちょうどいい。
席を立ち花香ちゃんに続いて教室を出る。
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