「知っててくれてるんだ。嬉しいなぁ」
「翼先輩は校内1のイケメンなんで、知らない人はいないですよ!」
興奮気味の女の子は、さっきまでの態度とはまるで違う。
その変わりように驚きを隠せない。
それに、奥村先輩ってそんなに有名人だったんだ。
確かにかっこいいと思ってたけど、やっぱ校内1なんだ。
「ありがとう。
でも、キミは陽菜にヒドイこと言ったよね?
陽菜は傷つきやすいんだ。謝ってもらえるかな?」
「ごめんなさい!!」
私に向かって頭を下げる彼女。
こんなあっさり謝るんだ。
「あ、大丈夫です」
「じゃあ、キミは少しだけあっちの方で待っててくれる?
俺は彼に話があるんだ」



