「えへへ、あったかいです」 ホットココアを隣に置いて、首に回る先輩の手に、自分の手を重ねる。 先輩の手は少し冷たかった。 重ねた手から溶け合うように、同じ体温になっていく。 「あー俺やっぱ行きたくないな」 抱きしめる腕に少し力がこもる。 「陽菜をここに置いて、行きたくない。 このまま時間が止まればいいのに……」 私もそう思うよ。 このまま時間が止まってほしい。 今、翼先輩と触れ合えてるこのままで……。