「好きだっ……陽菜」 お願いだから、心が落ち着かない時に私を惑わせるようなことを言わないで……! 大希くんは真っ直ぐに私を見る。 大希くんの瞳に私が移り込んでいる。 今、大希くんしか見えない。 私の頬にそっと手を添える。 「陽菜があいつとキスしたいって思うのと同じくらい。 いや、それ以上に。 俺も陽菜に触れたい。 キスしたいって思ってる」