「つば、さ……せんぱっ……」 ――ガラッ 泣きながら翼先輩の名前を呼んだ時、図書室のドアが乱暴に開けられる音が響いた。 その音にビックリして、体を丸くする。 コツコツという足音が次第に大きくなっていく。 こっち来る……! 思わず目を閉じ、身構える。 「いた」 その声と同時に、私の前に人の気配が。 恐る恐る目を開けて、その人物を確かめる。 「陽菜」