とにかく走る。
さっきの光景を消し去るように。
私の心のモヤが晴れるように。
走って走って、目に入った図書室に入る。
入った瞬間に、図書室独特の古い本やカビ臭さが鼻をかすめる。
それを気にも留めずドアを閉めて、本棚の奥の方に行く。
奥まで行くと、本棚にもたれ掛って座る。
そこでずっと我慢していた涙が溢れだしてくる。
「……うっ……くっ」
涙を堪えようとしても、ボロボロと零れ落ちてくる。
翼先輩は何で田辺先輩の手を振りほどかなかったの?
翼先輩の中ではもう、私なんか終わってるの?
田辺先輩の言った通り、私はただの暇つぶしだったってこと?



