体育祭だから、こうやって話せる時間はないと思ってたけど。
「先輩っ」
思わず奥村先輩のすぐ隣まで駆け寄る。
先輩は私を見て、微笑む。
「うわぁ、陽菜ちゃんかわいいな」
「洸佑、黙って。あとあっちのベンチに行って」
前田先輩の言葉に、不機嫌になる奥村先輩はあっち行けと手で示す。
「陽菜がかわいいのはいつものこと。翼先輩の時は特にね。
ほら、移動する」
花香ちゃんが前田先輩を引っ張って、隣のベンチに移動させる。
さっきの行動に今になって恥ずかしくなりながら、前田先輩が座っていたところに座った。
奥村先輩は私に近寄ってすぐ隣。
花香ちゃんも違うベンチに隣。



