私が大希くんの方に視線を移し、早速卒アルのことを頼もうとした声を遮られた。 大希くんの様子がいつもと違う。 それにお茶を持ってくると言っていたはずなのに、手には何も持っていなかった。 「陽菜」 私の名前をもう一度呼んで、目の前までくる。 雰囲気がどこか怖い。 「どうしたの?」 尋ねる私の隣に腰を下ろして、目を合わせる。 不思議に思い首を傾げる。 そんな私の頬に手を添えられ、 「俺のこと好き?」 っていきなり聞かれて驚く。