「ここは奏の部屋で契りを交わした私と白虎のみが入れる部屋だ。」
父は私の顔を観て言った。
本来は私一人だけが入っていい部屋…
でも白虎と父と契りを交わした私は白虎と父を受け入れので二人にも部屋に入る権利を与えたと言う事に成る。
そう…
白虎と父は特別と言う事なのだ…
私は棚にズラリと並んだ古文書らしき本を手に取り中を読む事にした。
父も私の横に来て本を取り中を読み出した。
次々と読まれて行く古文書…
手掛かりはまだ見付かれない…
一番奥に埃の被った古い本を見付け埃をはたき中を観た。
あぁ~!!
私は思わず大きな声を上げた。
「奏?どうした?そんなに大きな声を出して?」
父が近付いて来たので父に本を渡し中を観せた。
「………………。」
父は反応しない…
そこに書かれてたのは玉の手掛かりだったから…
手掛かりと言っても玉の創り方などが載ってある古文書だった。
【古より玉は後継者と血の神である白虎の交じりによって生まれる…】
…………………。


