私はお風呂から上がりキッチンに行き冷蔵庫の中から麦茶をだしコップに注ぎ一気に飲み干した。

良く冷えたつたい麦茶が喉を通り喉越しが良かった。


私は自分で…

こんな事を思うなんておっさんだな…

そう思いながら二杯目を飲もうとした時に父に声を掛けられた。


「奏…。話があるから私の書斎に後できなさい。」

父は私の顔を観て言った。


私が解った。と返事を返すと父は書斎のある方へ歩いて行ってしまった。


白虎が中に居てるとは言え…
やっぱり父を意識してしまう…
自分の父なのに…


私は父の背中を観ながら何度と父に抱かれた事を思い出し胸の奥が痛く成った。そして母に対しての罪悪感も大きく膨らみつつあった。



私は二杯目の麦茶を飲み干し父に言われた通り書斎に向かって歩き出した。

父の書斎は一番奥の南側の陽当たりの良い部屋にある。

書斎の前に着き私はドアをノックした。



「入りなさい。」


中から父の声が聞こえ私はドアを開け中に入ると…


「奏こちらに来てここへ座りなさい。私から奏に話があるんだよ。」


父が振り向き父の椅子の横に置いてある小さな椅子に手を置き私に言った。