父の運転する車で移動中…


トンネルに入った瞬間、私の中で誰かが囁いた…



『こっちに来るな!こっちへ来るな!』

『帰れ!帰れ!』


…………………。


祖父や父にも聞こえてるはずなのに…


何故か?

二人とも平気な顔をしてる。


私はまたなの…

と諦めモード…


もういい加減にして欲しい…

耳を塞いでも私の頭の中に語られる…

意識を何処か?へ飛ばすしか無かった…



こう言う経験を何回して来た事か…


私ははぁ~っと大きな溜め息をつく…


『奏?あんまり気にし過ぎると良くないよ…』

祖父が言う…


気にするな!
と言う方が間違って無いかな?


普通の神経なら気に成ると思うんだけどさ…

祖父や父は麻痺してるんだ…

だから慣れっこに成ってるんだ…

私はこんなのに慣れたく無いよ…