父と祖父は顔を見合わせ…



『奏や。儀式を行うにはまず家に帰らないと出来ん。』


祖父が言った。



私は祖父にでは家に一旦、帰り儀式を済ませてからまたここへ戻ってくればいいと言った。



『お前が儀式を行ってる間、ここはどうするんじゃ?モノ達を好きな様に野放しにしとくつもりなのか?』


祖父がまた言った。



私は地神にお願いをし約束をし必ずここへ帰りそして玉を見付ける。と約束をすればいいと答えた。



『それで地神は納得すると思うのか?奏や…。お前の考えは浅はか過ぎるんでは無いのか?確かに相手は自然を司る神の一人だが今は最低下級のランクにまで墜ちてしまった神なんだゾ!』


祖父は地神の事を最低下級にまで墜ちてしまった神だと言った。



私は最低下級に墜ちたとしても自然を司る地神に代わりは無い。それに地神にだって己の神としてのプライドだってまだ残ってる筈。でないと玉やお経の紙を捜して欲しいなんて私に頼む訳がない!


祖父に言うと…



『では奏。お前が地神と約束交わしもしもしもの時があった時、私達は例え自然を司る地神であったとしても抹消するが異存は無いな?』


祖父は怖い顔付きで私に言った。