必死に叫ぶ鎧に私は事の重大さを重く感じた。



私は自分が創り出した幻聴であるならば私がしっかりし現世との未練をしっかり断ち切ればいいだけの事。

私がしっかりすればいいだけの事。

私は鎧に言われた通りもう一度、集中しなおした。



「奏!奏!かなで…かな…か…」


父の声は段々、小さくなり最後には聞こえ無く成った。



私は四神達の気の波長を合わせると陣の揺れや亀裂は治まった。



これで落ち付いた…



そう思ってるのも束の間…



今度は私の目の前に父の姿が現われた。


優しい目指しを私に向け微笑む父。

そして私に…



「奏。私達の元へ帰っておいで。さっ私の手を取り私と一緒に家へ帰ろう。」


父は右手を私の前に差し出した。



お父さん…

私は鎧達と一緒に鎧達の住む場所へ行くんだと話した。

お父さん達が住む場所には戻れない…

戻ると言う事は私が鎧達を裏切る事に成る。
そして私は現世で破壊兵器にされる恐れがある…
それを避ける為に…
みんなを守る為に…
愛する人と一緒に居たい為に私は鎧達の住む場所へ行く事にしたのに…



私の心はまた動揺してしまった。