動揺は一向に収まらない…


どうしょう…

どうしたらいい?





【奏!しっかりするのだ!お前は我等と同じ場所へ行きたくは無いのか?お前はここで消滅したいのか?狭間を漂いたいのか?ずっと彷徨ていたいのか!】


鎧は叫んだ。



「奏。何も考えないでいい…お前は一人じゃ無い。みんなでお前を守る。そしてお前を助ける。だから私の所へ帰って来なさい。戻っておいで奏。」


父の優しい声が聞こえた…



【奏!父の声を聞くで無い!!その声はお前が創りだした幻聴だ!そしてマイナスオーラに覆われ囚われてはならん!】


鎧は必死に叫んでいた。



【気をしっかり持つんだ!精神を強く持て!奏!惑わされるんじゃ無い!しっかりするんだ奏!】


鎧は必死だった。



【鎧!陣に亀裂が入り始めた!!】


鰓が慌てた声で鎧に言った。



【兄じゃ!!こちら側も亀裂が入り始めた!】


慂が鎧に言った。



その声に私が陣を観ると…



玄武側と青龍側から亀裂が入ってるのが確認出来た。



【奏!気を我等と同調させるのだ!でなければ陣が壊れ砕ける!】

鎧は必死に私に叫んだ。