儀式の日まで私は父や母、兄や姉そして祖父や祖母に今までお世話に成った気持ちを手紙に書き綴った。


みんなに手紙を書くなんて思わなかった



これが最初で最後の私の手紙…

そして二度と逢う事の無い家族達へ…



私の気持ちは鎧と共にあり鎧と共に永遠の時を超え二度と離れる事が無い時空で幸せに暮らす。

鎧の中で…

私はそんな想いを父の手紙に書いた。



父は白虎の鎧の分身とも言える存在。

父ならば…

父ならば私の気持ちは分かって理解してくれる筈…



父の手紙には覚醒してる事を書き私は鎧の元へ行くと言う事を書いた。

奏の過去の記憶を抱き私は鎧と自分の願い想いを抱き望みをかけて鎧と行く事を許して欲しいと書いた。



父ならきっと解ってくれる…



手紙を書きながら私は涙が止まらなかった…


自分で決めた事なのに…

私の我儘を許して下さい。

私の身勝手さを許して下さい。



私は父だけに自分の気持ちを書きそして詫びた。


父だけには全てを書いた。

地神を産み元の場所へ戻した事。

そして…

私も四神を封印すると言う事と…



父には全てを書いた