過去に捕らわれず…
か…
確かに朱雀の言う通りかも知れない。
私は朱雀にお礼をいい廟を後にした。
そして自分があの夢に出て来てた人だと解ったのは父に西方寺に連れて来て貰った時だった…
「奏?ここが良く白虎の奉られてるお寺だと言う事が良く解ったね。」
父が関心した様に言ったけど…
父は私をここに連れて来た記憶が無かった。
父と白虎はシンクロしてるから知ってる筈なのに…
何故か?
ここに来た事だけ記憶が抹消されてた。
敷居を跨いだ瞬間…
【奏…】
そう呼ばれた。
私の名前も奏。
そしてあの女性の名前も奏。
同じ名の人だった。
そして…
【九条 奏…】
あの女性が名乗った名前…
そう…
過去の私…
そして未来の姿…
【貴女は私で私は貴女。貴女の観てるこのビジョンは私の思念。そして未来の貴女と鎧の姿…。九条の継承者は【奏】と言う名を持ちこの世に生まれて来る。鎧が好きな女性の名前そして鎧の奥さんの名前。】
そう答えた過去の私
【九条家は四神の白虎と交わり子供を生む。御子を生むのが後継者の役目】


